ポップでハッピーな日々

ドルヲタ(男女問わず)の社会人(24♀)の呟き。

ドルヲタジャニヲタとダイエット(トレーナー編)


唐突ですが、


皆さんはダイエットをしていたとして、周りにそれを話しますか?



私は話します。バリバリ話します。




「私ダイエットしてるんですよぉ〜☆」

「え〜そんな必要無いよ〜痩せてるよ〜☆」


…というやりとりをしたいからではありません。私が欲しいのは、


「あれ?ダイエットしてなかったっけ?」


…という言葉なのです。

そうです、意思が弱い私はすぐに食べ物に手が伸びます。(常に差し入れがある職場なので食べ物には不自由しません)


朝昼晩、好きなものを好きなだけ食べる!

…というか実家なので、1人だけダイエットメニューなんて無理!!と考えていた私は、せめて間食はしないように努めていました。


運良く私の周りは優しい方々が多かったので、都合の悪い事は忘れてえびす顔で差し入れに手を伸ばす私に優しく声を掛けてくれます。


「そういえば痩せたの?」

「ライブいつだったっけ?」※1ヶ月後

「行く服買ったの?」



くぅ〜〜ジャブみたいに効いてきて食べる気が失せますね!!!


私は手に取っていたご当地めんべい(主に福岡で生産される辛味が効いたfunkyなせんべい)から手を離しました。


プライドなんて有って無いようなもんなので周りを巻き込んでダイエットするのはオススメです。たまにしょっぱい気持ちになるけど。おかしいなめんべい食べてないのに。



しかし、社会人していると逃れられないのが飲み会。酒好きという県民性もあり、私の職場は特に飲み会が多いです。


毎月ちまちま積み立てた会費を使った飲み会では、普段食べられないような美味しい物を食べられます。行かない筈がありません。

(私はアイドルと同じ位アルコールも大好きです。)


時期は夏、当然暑気払いがありました。

メニューは中華。油分たっぷりの料理を頬張りながら私は偶然向かいに座った女の先輩に話しました。



私「実はダイエットしてるんです〜」

先輩「ダイエット?どうして?」

私「ライブに行きたくて…少しでも体を絞りたいんです!」



大抵この流れだと、冒頭の「そんな痩せる必要無いよ〜〜☆」が返ってくる。そう分かってはいたのですが言わずにはいられない。

だって私には監視の目が必要だから。

すると、返ってきたのは予想外の答え。





先輩「ダイエットねー。私トレーナーやってた時は、友達を10kg痩せさせたことあるよ」





トレーナー?






私が知ってるトレーナーは、道を歩いてると「めとめが あったら ポケ◯ンしょうぶ!」とか言って16bitの音楽とともに襲いかかってくるアレ。まさかポ◯モンの世界でしか使わないような問いかけを現実世界ですることになるとは。



私「ト、トレーナーですか?」

先輩「うん。ジムで前働いてたもん。ライブはいつあるの?」

私「(ジム……勝ったらバッチが貰えるあのジムかな、ひでんわざのわざマシンが貰えるあのジムかな)…….…1ヶ月後です足を細くしたいんですどうすればいいですかスクワットですか」




私は理解するよりも己の利得を選んだ。

先輩はビールジョッキを置いてううん、と私の上半身をじろじろと見た。なんか恥ずかしいので私も先輩をまじまじと見るとシルエットがWiifitトレーナーに見えなくもない。


(言っておくが飲み会中であり、他の同僚は早々に興味を無くし周りから居なくなっていた)



先輩「…スクワットやらないほうがいいかも」

私「はい…ってエッ?!やらないほうがいい??!まあやってませんけど!」


ダイエット初期にスクワットによる筋肉痛で痛い目に遭った私には目から鱗だった。やらない方がいい。なんとまあ。


先輩「正しいやり方じゃないと太ももの前の方に筋肉が付いて太くなるよ。それよりもインナーマッスル鍛えた方がいいよ」

私「インナーマッスル


どんどん分からない。まずインナーマッスルとはなんぞや、と口をぽかんと開ける私の前で先輩はいきなり畳に手を付いた。


先輩「寝起きにね!これ!ネコのポーズ!これやると代謝が良くなって、1日の消化カロリーが上がるから!」


そこから先輩はネコのポーズ(気になる人はググってみよう!)の体制で熱弁を始めた。


朝一でまずは肩甲骨の間の筋肉を目覚めさせる必要があり、そこが働いてくれれば背中が柔らかくなり肩凝り等無くなること。また、ネコのポーズを毎日続けることで、以前と生活スタイルを変えずとも基礎代謝が上がり、つまりは脂肪を燃焼しやすい体に近付いていくということ。


私はヒートアップして来た先輩にただ渾身の「なるほど…」だけを繰り返し、脳内では


なんでこの人こんな地方で事務してるんだろ…とぼんやり考えていた。




私「あの、私、できれば足を細くしたいんですが」

先輩「だからまずは上半身痩せないと。上半身に肉付いてたら、足は『自分達も太くないとこの体支えられない!』って太くなろうとするよ

私「でもそしたら1ヶ月後には間に合わない」

先輩「急に痩せたらその分太るのも早いよ!」

私「」

先輩「体調も崩すし」

私「」




ぐうの音も出ない。

確かに数年前、1ヶ月で3kg痩せた時には耳鳴りが止まらなくなって慌てて耳鼻科(幼稚園から常連)に飛び込んだことがある。

結局その時には、「ダイエットで耳管の周りにある肉が落ちたから、本来開閉するはずの耳管が開きっぱなしになったのね〜小ちゃい頃から急に走ったりする子だったからあなたは…」との診断を受け、ダイエットにドクターストップがかかってしまった。


この事を母に話したところ、


「みみwwwwのwwwwなかをwwwwどうやって痩せるのwwww他に尻とか腹とか痩せなきゃいけないとこあるのにwwwwウケるwww」


と大爆笑された。

もうあんな思いはごめんである。

私は次の日からネコのポーズを始めようと決心した。(ちなみにそれは1年経った今でも続けている。)



この辺りで二次会への招集が掛かり、先輩も誘うとやんわりと断られた。

先輩「私明日東京日帰りで行くから、朝早いんだ…ごめんね」

私「日帰り!何かイベントでも?」

先輩「ううん、学会」

私「学会」

先輩「人間の骨に関する会が母校であるから聴きに行くの」

私「…ちなみに母校ってどこですか?」

先輩「東京大学



東大卒のトレーナー。



私は諸々考えることを放棄して、二次会でベルギービールを煽ったのであった。