ドルヲタジャニヲタとダイエット(現場編)
※さきに、今回ダイエット要素は0ということを申し添えます。田舎者によるただの現場備忘録です。
さて、気は熟した。
八乙女担の想いが篭った黄色のワンピース(前回記事参照)を身に付け、2016年8月20日、博多駅のホームに降り立った私に隣の母が呟く。
母「誰かノロウィルスに感染してライブ中止になってないか、ちゃんと確認しなさいよ」
私「さすが以前、某バンドのライブのために今回同様博多駅に到着した瞬間、公式サイトでライブの中止を知るという軽いトラウマを抱える母〜〜言葉に重みがある〜!」
大きな尻を叩かれながら確認した所どうやら中止では無いようでほっと胸を撫で下ろした。(確かにHey!Say!JUMPは9人も居るわけだし、流行り病など1人が掛かったらたちまち皆倒れてしまいそうなものだから今後も健康管理には気をつけていただきたい、とジャニヲタ兼ハロヲタとしては切に切に願う所存)
博多駅にはいつも人がごった返していて、田舎から出てくると毎回圧倒されるものだが、同日はエグザイル系列のライブも開催されていたようでそりゃもう凄いことになっていた。高台じゃないのに酸素が薄い。先に家族や職場への土産を買い込んだ後向かったホテルのフロントの空気がやけに澄み切って美味しい気がする。
ジャニーズのライブは10年ぶり、人生2回目であるため私達親子は勝手が分かっていなかったが体力が人並み以上に無い自覚はあるためホテルで体力温存に努め、(又の名を爆睡とも言う)そしていよいよ出発の時間。
寝癖がついた髪を直してタクシーに乗り込み到着したマリンメッセ福岡には、たくさんの中高生の女の子たちが所々でグループを作ってセルカ棒で写真を撮ったりうちわを並べてはしゃいでいた。
ふと自分の中高生の頃を思い出すとこんなにキラキラしていないしオシャレをする財力もやる気も無かった気がする。
野球の全校応援で真っ赤に焼けた鼻先と頬を剥き出しにしながら歩き、すれ違うカップルに「マジアンパンマン(笑)」と言われた、そんな記憶しかない。
いやはやジャニーズってすごい。
キラキラをファンに分け与えてどんどん可愛くさせているのだ。なお、その当時の私のツイート(今は全く触っていない垢)がこちら。
…ううん気持ち悪いですね!
よく周りからは「女でまだ良かったよ…あんたが男だったらもう通報されてる」と言われますが客観的に見たらまったくその通りですね!/(^o^)\
チラチラと周りの子達を見ながら物販へ。
今回のライブはペンライトが初日大阪で売り切れる、という事態が発生していたため少し心配していたが、福岡公演は少し日が空いたためか大して並ばずに無事購入完了。物販に立つ警備員のおじさんに「メンバーの名字でご注文下さーい!」と言われたのもあり、記念すべき初の注文は、「オッおかもとくんの…うちわと…おかもとくんの…」と呼び慣れない言葉にキョドる気持ち悪さを見せる結果となってしまった。
なお、隣にライブTシャツを着た40代ほどのおじさんが「圭人のうちわと圭人の写真と圭人の…」と注文していたのを見て下の名前でも良かったのか…と思ったりもした(たぶん違う)
いよいよ開場。
今回スタンド席でそこまで近くない、ということは事前に確認済みであったがいざ自分の席についてわたしは愕然とした。
めちゃくちゃ近い。
肉眼で見える。
今まで同会場で見たことがあるライブはMr.Childrenしか無い私は、これでもかとせり出したステージを見たことが無かった。
あと1時間足らずで本当にこのステージにあの9人が立っているというのか。ここに。
私は咄嗟にタオルで口を押さえた。
気持ち悪いというわけでも無いのに吐きそうになるのは生まれて初めてだった。
30分前からぽつぽつと始まったJUMPコールに参加することも出来ずにひたすらに白い幕で覆われたメインステージを見る。
〜開演〜
※正直ライブ後の記憶が宇宙人にさらわれたレベルで無い(後述参照)ので当時の私のツイートから引用します。
【きょうのけいと】in福岡
・何かの曲で「Thankyou…チュッ」
・明日Yellでメンバー、ファンみんなタオル回す中左手にタオルを持ち何も持たない右手全力振り、けいとりんタオルを振ろう…!!(ママの総意)
【煽り】
圭人「もっと!」\イェーイ/
圭人「もっともっとぉ!」\イェーイ/
圭人「もっともっともっとぉ!」\イェーイ/
圭人「さいごに〜!?」\イェーイ/
圭人「…いぃよぉ〜」(小声)
光「www」
見事に圭人しか見ていません。
ちなみに有岡推しの母は横でずっと「だいちゃん!だいちゃんかわいい!」を繰り返していました。そんな母もハチャメチャに可愛いユニットソング「僕とけいと」を見た時は下唇を噛んでいた。そうだろうそうだろう。
そしてアンコール。
ここで私的事件は起こる。
今回福岡ではアリーナを通るトロッコとスタンドの上の方を通るトロッコ2種類に、メンバーが分かれてファンサを振りまくという構成。私の席はスタンド真ん中、上からも下からも中途半端に遠いという席だった。
ファンサなど貰えないだろう。近くにメンバーが通った時にそのきらめきをプリズムを浴びよう。そんな風に思っていたが。
まさか下に圭人、上に伊野尾くんが全く同じタイミングで来るとは。
きらめきを浴びすぎて死ぬ。プリズムショーに私はもう破れているのに無理やりリングに立たされる。人生で一番顔を前へ後ろへ動かしました。後出しになるが私は伊野尾担でもあったのだ。(前回記事参照)
当時、朝の報道番組、バラエティ、ドラマ、各種雑誌で遺憾無くその魅力を発揮していた伊野尾くんの人気及びファンは急増していたように思う。なんせ私もそのひとりだ。
スタンドトロッコに乗ってひらひらと手を振る伊野尾くんは不思議な色気があって周りはその美しさにあてられていた。
(でも…でもわたしには圭人が!)
変な義務感に駆られ、下のトロッコを見る。
私の周りはたまたま伊野尾担がたまたま多かったので(強調)、みんなスタンドトロッコを見ていた、つまり振り返っていたのにその時気付いた。みんな苦渋の決断をしていたに違いない。後頭部に目があればこんな辛い思いはしないのに。
それはともかく、生まれて初めて作ったうちわ、「けいと」と書いたうちわを下に向けた瞬間、
確かにその時、目が合った。
圭人はぎゅっと目を細めて笑って、両手でピースをしてくれた。擬音にすれば「にこーっ!」といった感じだろうか。
その時私が感じたのは、「消えたい」ということだった。さらさらと砂のように消えてしまいたい。喜びを通り越してそこにあるのは無だった。無になった結果、殆どの記憶が消えてしまったというわけだ。
次回会う時には消えずに済むように、せめて推しの網膜に醜い頬骨ゴリラの姿を見せないように自分磨きをして行こう。初めてのファンサは、また私の意欲を昂らせる素晴らしいものだった。
「JUMPちゃん達と同じ時代同じ国に生きていられる奇跡を感じて父母祖父母に感謝した
お墓参りして先祖にも感謝した
よかった参戦前にお盆という素晴らしい機会があって」
(当時ツイートより引用)
2017年夏も、お盆にきっちり墓参りをして参戦したいと思います。
ドルヲタジャニヲタとダイエット(服購入編)
6月末支給されたボーナス。
その半分は車検で消え、もう半分もライブ遠征費用でほとんど消える。残ったのは僅かばかりだ。仲間が減って心なし悲しげな顔をする諭吉さんを数人握りしめて、某百貨店に母と訪れていた。
母「そういえばあんた何kg痩せたの」
私「3kg」
そう、私は日々のウォーキングとむくみ取りのマッサージ、そして朝一のネコのポーズも継続したおかげで、2ヶ月で3kgの減量を地味に果たしていた。
母「それなのに尻はデカイまんまなのね」
これだからエスカレーターで母の前に立ちたくないのだ。憤慨気味に目的のフロアに到着して、普段はとてもじゃないが立ち寄らない値段のブランドショップへと足を進めた。ちなみに直近で購入した服らしい服はストッキング(3足1000円)の私が洋服を買う(しかも古着で無く定価)なんて久しぶりのこと。失敗はしたくない。
私は事前に、ジャニーズのライブにおいてどのような服装が適しているのかインターネットで調べていた。
『ジャニーズ ライブ 服』
すると出るわ出るわ、可愛く着飾った女の子達の写真。ちなみにライブTシャツを着た写真はあまり見つからなかった。某女子アイドルのライブに私が行った時にはその場で購入したTシャツを着たものだが。(なお女子ドルのファンは当然だが男性率が高く、熱が篭って蒸し返った暑さのコインロッカーの前スペースで皆推しデザインのTシャツに颯爽と腕を通していた)
しかし調べていくうちに分かった。
ジャニーズの場合、参戦服=デート服なのだ。
ファンたちは、その日その時間その瞬間の為だけに、素敵なお洋服を買い化粧をして、髪型も考えたりしてアクセサリーなんかも付けたりする。
女ドルヲタの私はときめいた。
可愛い。可愛すぎる。むしろ可愛く着飾ったファンを見たい。もはや目的がすり替わって来た気がしなくもないが、夢中になって検索を続けていた。
ライブTシャツを加工する子、頭に花冠を付ける子、ドレスを着る子、友達とおそろいコーデを楽しんでいる子。本当に人それぞれでしかもみんな細い。写真加工ありきとしても私より圧倒的に細い。泣きたくなったがぐっと我慢した。小太りな私でもファンサを貰えるように目立つようなかつ、似合う洋服はないのか。
そこで私が行き着いたのは、メンバーカラーだった。
自分の推しの色を身につけることで、ファンだと気付いてもらえるかもしれない。なによりも自分のテンションが上がる。体が細くなくともこれはできる。
そうして予習を済ませた私。普段だったら高い店に行っても挨拶さえされないことも多いが、今回私達親娘はやる気にみなぎっていた。金ならある。そのオーラが伝わったのか、若くて細くて可愛らしい店員さんが笑顔で近付いてきた。
店「いらっしゃいませ、気になるのがありましたらどうぞ試着も出来ますので」
私「アッ、ハッ、ハイッありがとうございます」
秒でどもってしまった。母が含み笑いをしているのを感じながら目で推しの色を探す。青と緑。青と緑。・・・無い。
そう、奇しくも私が推しているメンバー、伊野尾くんと圭人くんのメンバーカラーは非常に組み合わせが難しい色だったのか、この2色を使った色の服はなかなか見つからなかった。トップスとスカートで分けたとしても結構難易度の高い着こなしであり、私にはそんなセンスが皆無だった。しかも、致命的な程青が似合わない。
母「あんた何色で探してるの」
私「青と緑」
母「そんな田園風景みたいな」
私「」
母「お母さんもう、普通のワンピースでも可愛いと思うのよね〜、ほら、これとか可愛いじゃない」
そう言って母が勧めてきたのは、白いレースのワンピースだった。
確かにぱっと見た感じ可愛らしい。しかし可愛すぎやしないか。
20代も3年目になると、さすがに10代の時と比べて色々体にガタが来ているのだが、と母に訴えると、満面の笑みで返された。
母「これからの人生の中で1番若いのは今だから着なさい」
そうして試着室に通された私は、数分後軽く絶望していた。
なんだこのムチムチは。腕がパンパンだ。ここまで自分は酷かったか。
3kg痩せてもこのクオリティか。服が泣いている。
試着室の鏡はどう角度を変えても、現実しか映し出してくれなかった。
店「お客様いかがですか〜?」
私「あっ・・・その、たぶん、パンパンなんですけど」
店「えーそんなこと無いですよきっと!見てもいいですか?」
私「えっ、はっはい」
店「失礼しまー・・・アッ」
今アッって言ったなアッって。
私「ほら、腕とか凄いんですけど」
店「そ、そんなことないですよ」嘘つけ。
でもこれ以上可愛い店員さんを困らせたくなかった私は、近くでポケモンGOをしていた母を呼びつけた。
母「何それ!うわ!たぷたぷ!二の腕たっぷたぷ!」
私「・・・好きでたぷたぷじゃないんだけど」
母「でも服は可愛いから、痩せるのを見越して買う?」
私「えーいける?これ多分間に合わないよ・・・あと2週間後だもん」
店「なにかイベントがあるんですか?」
さっきまで困り切った顔をしていた店員さんも、私から醸し出される絶望の雰囲気を汲み取ったのか慌てて会話に参加してくれた。正直1秒でも早くワンピースを脱ぎたかったが、私は伏し目がちに答えた。
私「ライブなんです」
店「えっいいですね!なんのライブなんですか?」
どうしよう。これは言ってもいいものか。
経験上想定される返事は、「へぇそうなんですね」か、「あージャニーズですか」くらいだったから、また店員さんに気を使わせてしまうかもしれない。しかし黙っているのもおかしいので、私は極めて普通のテンションで答えた。
私「Hey!Say!JUMPです」
店「えっいいですね!私外れたんですよ」
・・・えっ?
店「もしかして福岡公演行くんですか?うわー羨ましい!じゃあ参戦服買うんですね!えーいいなぁ!」
これは予想外の展開だった。まさかの店員さんもジャニヲタ。
戸惑っていると、店員さんが私の服のタグを見て、これまた予想外の言葉を言ってきた。
店「あっこれSサイズですね!良かったらMサイズ探してきます!」
それはムチムチになるはずだ。よかった。私は悪くない。
とりあえずカーテンを閉めて、すぐさまSサイズのそれを脱ぐ。可哀想に少し伸びてしまったのではないだろうか。店員さんが戻ってくるのを半裸で待ちながら、どうして試着室は普段の倍ぐらい太く見えるんだろうなぁなんてことを考えていると、息を切らした店員さんの声。
店「あっあの、すみません、先程のワンピース、Mサイズが在庫が無くて・・・その代わり、すごくお似合いになりそうなワンピースがあるんで持ってきたんですけど・・・」
母「すごく可愛い花柄だよ、夏らしくていいかも」
私「あ、あっ、そう?じゃあ着てみようかな」
そうしてカーテンの隙間から差し出されたワンピースを私が試着する間、母と店員さんの楽しげに話していた。
母「Hey!Say!JUMPで誰が好きなんです?」
店「えっと・・・八乙女くんです」
母「へぇ!だいちゃんとヒルナンデス出てますよね」
店「はい毎週録画してます〜!もうすごくすごく大好きで!八乙女くんに会いに行きたかったんですけど2年連続で外れて・・・」
母「あら〜、そうだったんですね〜、八乙女くんはいつもだいちゃんに優しいから好きですよ」
なんだこの井戸端会議は。
ワンピースの後ろのチャックを閉め終え、盛り上がっている2人の前に姿を見せると、最初に試着した白いワンピースの時とは異なり、とても良いリアクションだった。実際、似合っていたらしい。値段も予算内ということもあり、そのまま会計することになったのだが、そこでもHey!Say!JUMPの話は続いた。
店「私、3年前から好きなんですけど、自分の名義で当たったことなくて・・・羨ましいです」
とてもじゃないけど言えなかった。
ファン歴半年の新参者が、福岡だけでなく10月の横浜公演にも行くだなんて。
私「店員さんみたいな可愛い子に応援された方が、きっとメンバーも嬉しいですよ・・・」
心の中で土下寝をしながら絞り出した私の言葉に、店員さんは綺麗に塗られたマニキュアの爪でワンピースを包みながら笑顔を浮かべた。
店「このワンピース着たお客様、すごく可愛かったですよ!これで、ファンサ貰ってきてくださいね!私の分まで!」
満面の笑顔に見送られながら、ショップバックを持つ私に母が言った。
母「よかったね、いいのがあって。でも、そのワンピース黄色いよね」
私「・・・それを言わないで」
八乙女くんのメンバーカラー、黄色のワンピースを手に入れた私は、店員さんのためにもダイエットを続けて、可愛くなることを決意するのであった。
ドルヲタジャニヲタとダイエット(トレーナー編)
唐突ですが、
皆さんはダイエットをしていたとして、周りにそれを話しますか?
私は話します。バリバリ話します。
「私ダイエットしてるんですよぉ〜☆」
「え〜そんな必要無いよ〜痩せてるよ〜☆」
…というやりとりをしたいからではありません。私が欲しいのは、
「あれ?ダイエットしてなかったっけ?」
…という言葉なのです。
そうです、意思が弱い私はすぐに食べ物に手が伸びます。(常に差し入れがある職場なので食べ物には不自由しません)
朝昼晩、好きなものを好きなだけ食べる!
…というか実家なので、1人だけダイエットメニューなんて無理!!と考えていた私は、せめて間食はしないように努めていました。
運良く私の周りは優しい方々が多かったので、都合の悪い事は忘れてえびす顔で差し入れに手を伸ばす私に優しく声を掛けてくれます。
「そういえば痩せたの?」
「ライブいつだったっけ?」※1ヶ月後
「行く服買ったの?」
くぅ〜〜ジャブみたいに効いてきて食べる気が失せますね!!!
私は手に取っていたご当地めんべい(主に福岡で生産される辛味が効いたfunkyなせんべい)から手を離しました。
プライドなんて有って無いようなもんなので周りを巻き込んでダイエットするのはオススメです。たまにしょっぱい気持ちになるけど。おかしいなめんべい食べてないのに。
しかし、社会人していると逃れられないのが飲み会。酒好きという県民性もあり、私の職場は特に飲み会が多いです。
毎月ちまちま積み立てた会費を使った飲み会では、普段食べられないような美味しい物を食べられます。行かない筈がありません。
(私はアイドルと同じ位アルコールも大好きです。)
時期は夏、当然暑気払いがありました。
メニューは中華。油分たっぷりの料理を頬張りながら私は偶然向かいに座った女の先輩に話しました。
私「実はダイエットしてるんです〜」
先輩「ダイエット?どうして?」
私「ライブに行きたくて…少しでも体を絞りたいんです!」
大抵この流れだと、冒頭の「そんな痩せる必要無いよ〜〜☆」が返ってくる。そう分かってはいたのですが言わずにはいられない。
だって私には監視の目が必要だから。
すると、返ってきたのは予想外の答え。
先輩「ダイエットねー。私トレーナーやってた時は、友達を10kg痩せさせたことあるよ」
トレーナー?
私が知ってるトレーナーは、道を歩いてると「めとめが あったら ポケ◯ンしょうぶ!」とか言って16bitの音楽とともに襲いかかってくるアレ。まさかポ◯モンの世界でしか使わないような問いかけを現実世界ですることになるとは。
私「ト、トレーナーですか?」
先輩「うん。ジムで前働いてたもん。ライブはいつあるの?」
私「(ジム……勝ったらバッチが貰えるあのジムかな、ひでんわざのわざマシンが貰えるあのジムかな)…….…1ヶ月後です足を細くしたいんですどうすればいいですかスクワットですか」
私は理解するよりも己の利得を選んだ。
先輩はビールジョッキを置いてううん、と私の上半身をじろじろと見た。なんか恥ずかしいので私も先輩をまじまじと見るとシルエットがWiifitトレーナーに見えなくもない。
(言っておくが飲み会中であり、他の同僚は早々に興味を無くし周りから居なくなっていた)
先輩「…スクワットやらないほうがいいかも」
私「はい…ってエッ?!やらないほうがいい??!まあやってませんけど!」
ダイエット初期にスクワットによる筋肉痛で痛い目に遭った私には目から鱗だった。やらない方がいい。なんとまあ。
先輩「正しいやり方じゃないと太ももの前の方に筋肉が付いて太くなるよ。それよりもインナーマッスル鍛えた方がいいよ」
私「インナーマッスル」
どんどん分からない。まずインナーマッスルとはなんぞや、と口をぽかんと開ける私の前で先輩はいきなり畳に手を付いた。
先輩「寝起きにね!これ!ネコのポーズ!これやると代謝が良くなって、1日の消化カロリーが上がるから!」
そこから先輩はネコのポーズ(気になる人はググってみよう!)の体制で熱弁を始めた。
朝一でまずは肩甲骨の間の筋肉を目覚めさせる必要があり、そこが働いてくれれば背中が柔らかくなり肩凝り等無くなること。また、ネコのポーズを毎日続けることで、以前と生活スタイルを変えずとも基礎代謝が上がり、つまりは脂肪を燃焼しやすい体に近付いていくということ。
私はヒートアップして来た先輩にただ渾身の「なるほど…」だけを繰り返し、脳内では
なんでこの人こんな地方で事務してるんだろ…とぼんやり考えていた。
私「あの、私、できれば足を細くしたいんですが」
先輩「だからまずは上半身痩せないと。上半身に肉付いてたら、足は『自分達も太くないとこの体支えられない!』って太くなろうとするよ」
私「でもそしたら1ヶ月後には間に合わない」
先輩「急に痩せたらその分太るのも早いよ!」
私「」
先輩「体調も崩すし」
私「」
ぐうの音も出ない。
確かに数年前、1ヶ月で3kg痩せた時には耳鳴りが止まらなくなって慌てて耳鼻科(幼稚園から常連)に飛び込んだことがある。
結局その時には、「ダイエットで耳管の周りにある肉が落ちたから、本来開閉するはずの耳管が開きっぱなしになったのね〜小ちゃい頃から急に走ったりする子だったからあなたは…」との診断を受け、ダイエットにドクターストップがかかってしまった。
この事を母に話したところ、
「みみwwwwのwwwwなかをwwwwどうやって痩せるのwwww他に尻とか腹とか痩せなきゃいけないとこあるのにwwwwウケるwww」
と大爆笑された。
もうあんな思いはごめんである。
私は次の日からネコのポーズを始めようと決心した。(ちなみにそれは1年経った今でも続けている。)
この辺りで二次会への招集が掛かり、先輩も誘うとやんわりと断られた。
先輩「私明日東京日帰りで行くから、朝早いんだ…ごめんね」
私「日帰り!何かイベントでも?」
先輩「ううん、学会」
私「学会」
先輩「人間の骨に関する会が母校であるから聴きに行くの」
私「…ちなみに母校ってどこですか?」
先輩「東京大学」
東大卒のトレーナー。
私は諸々考えることを放棄して、二次会でベルギービールを煽ったのであった。
ドルヲタジャニヲタとダイエット(体調不良編)
梅雨の合間、外は絶好の散歩日和。しかし、私はベットの上で痛む腹を抑えながら、iPhoneでひたすらダイエット記事を読み漁っていた。
脳内でFNS歌謡祭ならぬアイドル歌謡祭を開催(ドレスコードはウォーキングスタイル)して2週間、順調にダイエット生活を過ごしていたが、ここで女性特有の腹痛週間が到来してしまったのである。
私は学生時代からこの腹痛週間…もうまどろっこしいので生理と書かせてもらうが、生理痛が酷かった。中高時代は授業中でも椅子に座っていられなくなり、壁伝いに保健室にエスケープ。大学時代は授業を休み、社会人になってもよっぽど仕事が忙しくない限りお休みを頂くそんなレベルだ。運良く上司が全員男性で、「体調悪いんで…」と言うと「あっそっそうなんだ早く帰りなさい!明日も無理しなくていいからね!休んでいいからね!!」と焦りながら休暇申請を受理してくれる職場だったから良かった。
(なお、同僚の話によると上司が女性で、しかも生理が軽い人だったこともあり軽々と休めないところもあったらしい。今は分からないが)
話が横道に逸れてしまったが、ロキソニン先生に世話になっているこの状況ではウォーキングなんて出来ない。自殺行為だ。私は某体調管理サイトでいつ生理が終わるかチェックしてみることにした。すると、ダイエットの欄に「あなたは今ガマン期です」という言葉の羅列が並んでいた。
ガマン期。
ダイエットを我慢するだと。そんなこと我慢せずともすぐ止めることは出来る。何故わざわざガマン期と言うのか。
気になった私は何故ガマン期と言うのか調べてみることにした。その当時、複数の女性雑誌並びにネット記事から情報収集したため、 科学的根拠を求められるとはっきり提示できないので、まあ「そっかそっかふーん」程度に見ていただきたい。
あくまで、個人的にあ〜〜なるほどね!と手をポンと打ったことを以下だらだら書いていきます。
①女性の体調は月のうち変動が激しい
…これは色んなとこでグラフ化されたりしてます。体調の変動により精神的にもぐらついたりするとかなんとか。生理前・生理中はダルいしそんな顔しちゃうけど、生理が終わってからは憑き物が落ちたように晴れやかになったりしますもんね!昔の人も女性を月に例えたりしたのは、月の満ち引きのようだからとか昔大学の講義で聞いた気がしなくもない。
②生理前は痩せにくい
はいキタそしたらもう寝るしかな〜い!
諦めよ諦めよ!!!(布団にダイブ)
一言で言うと身体が冬眠モードに入ろうとしてるってことです。これからたくさんの水分並びに老廃物を出す身体はしんどくなるってことを遺伝子レベルで理解している女性の体は、たくさんのエネルギーを溜め込もうとします。つまり食欲増進。逆に食べないと、それだけ生理中の体はしんどくなるんです。(多分)気兼ねなんてする必要無いです食べとこ!生きて推しの勇姿を見るために食べとこ!ちなみに血液=水分が失われるので飲み物も飲んどこ!!
オススメの飲み物は水です。(できれば常温)内臓冷やすとそれだけ体がびっくりしちゃって生理痛も酷くなるので。
③生理後は痩せやすい
…と聞いても、1週間サボった身体は中々動きたがりません。何故痩せやすいのか理解しないとやる気が出ない。そんな私でも納得した答えは、女性がキラキラ輝く時期だからです。
キラキラもっとひっかっれ〜〜♪
何回だっていっどっめ〜〜♪
と、私の推しグループは歌っていますが。
いや本当に輝く時期なんです!
なぜなら、生理が終わって次訪れるのは排卵期。もう一気に生々しい単語で申し訳ないんですけど。基本生物の体は子孫繁栄の役目もあるので、その時期は超活発になってくれます。
「子孫作れるように頑張るぞYeah!」
「その為には異性にアピールだYeah!」
「無駄な脂肪は燃やしとくぜYeah!」
ありがた〜〜い普段からそれくらい頑張ってくれ〜〜〜!!!(大の字)
つまり、ガマン期とは。
どうせ痩せようとしても今の時期はキツイからやめとけ!(痛み)我慢した分後でご褒美あるから!
…のガマン期だと(私は)解釈しました。
実際生理ほど、体の老廃物出してくれる機会はないので心と身体のリフレッシュ期と捉えて、思う存分ゆっくりしときましょう。便秘が解消できるのもこの時期らしいので。
冷蔵庫で保存するような食物を36度の体の中で溜めてたら腐っちゃいますもん。腐るのは精神だけでいい。
だから生理中は特にダイエット活動していません。だって超デトックスしてる私の体頑張ってる〜〜!!!
推しに甘く自分にも甘く。
そんな精神でヲタダイエットを続けていくのでした。
ドルヲタジャニヲタとダイエット(ウォーキング編)
前回整体のおばちゃんにガラスのハートをグシャアと握り潰された私は、粉々のガラスの破片を拾い集めながらこんなことを思うのであった。
(足に筋肉を付けないと…むくみを取らないと…あのおばちゃんを見返さないと…でもどうすればいい…)
「立って歩け」
(…え?)
「前へ進め」
(……その声は)
キ、キャ〜〜〜〜〜
『月刊少年ガンガン』(スクウェア・エニックス[1])にて、2001年8月号から2010年7月号まで連載された、荒川弘による漫画作品『鋼の錬金術師』の主人公エドワードエルリックの名台詞じゃないですか〜〜!!!(出典:Wikipedia)
なお今年の12月に実写化も予定されてエド役は今を煌めくHey!Say!JUMPの山田涼介くんじゃないですか〜〜!!!!!
(アニヲタとしては実写化はちょっと複雑だからジャニヲタである自分との脳内せめぎ合いだね!でも大泉洋に「君みたいな勘の良いガキは嫌いだよ」って言われる山田は見たいよ!弟(アルフォンス)の鎧の中身とかもう岡本けいとりんでよくないですか?)
…ということでウォーキングはじめました。
方法は極めて簡単!近所の公園のウォーキングコース(1周500m)を、仕事帰りに歩くだけ!
だいたい7時までと決めていたので、仕事が早く終わった日には長く、仕事が遅く終わった日には短い時間歩いてました。車に着替えとスニーカー積んで、職場から直行!
欠かせないものはiPodとイヤホン。
音楽を聴きながら脳内でMAD作ってます。
そうです。ここでドルヲタジャニヲタの本領発揮!!
女ドルヲタとして好きな曲を、「このジャニーズが歌ったらどんな風になるかな…」と置き換えてMAD作成!時にはMMDで踊らせたり!これ凄く楽しいのでおすすめです。
個人的にはアンジュルム×Hey!Say!JUMP、モー娘。プラチナ期×sexyzoneとか凄く合います。
ジャニーズはハロプロで言うとこのひなフェス、AKBグループで言うとこのAXみたいに複数グループが混ざり合って、他メンバーの前で歌い踊ることが少ないので、自分の脳内ならそれも叶います。
ちなみに土日はウォーキング休んでました。仕事終わりに歩くと結構スッキリするけど、土日の昼間歩くとなると暑くて暑くて…(九州です)
…とりあえず2週間続けて2kg減。
食事制限らしい制限は、ジュースを水に変えたくらいなので、どれだけ普段運動不足か痛感しました。この調子で痩せていくぞ…!
と思っていましたが。とうとうあいつがやってきました。そうです、女性特有のアレ。
歩きたいけどお腹痛くて歩けない!
この間ダイエットはどうしよう?
次回はそんなこと書いていきます。
ドルヲタジャニヲタとダイエット(整体編)
長年こびりついた私の肉は、自分1人の力ではもうどうにもできないのではないか。そんな疑問を母に投げかけた時、こんな言葉が返ってきた。
「お母さんもそう思ってた。だから整体行こ」
ジャニヲタ親娘(母は有岡大貴くん単推し)、人生初の整体に行く。
何もするにもポイント溜まるホットペッパーが大好きな私は、整体についてもホットペッパービューティーを活用して、口コミで良さそうな所をさっと予約して、その週の土曜日の朝10時、店の前に母と立っていた。ジャニヲタになってから行動力が異様に身につくっていうのはあるあるだと思う。
店員は母より少し上の年代のおばちゃん。細身だったため(この腕で私のこの太い体を揉みほぐせるのか・・・)と心配したがもちろんそこはプロ、ベッドの上に横たわった私に結構な力で施術を始め・・・ようとした瞬間、触れる前に私の足を見てそこそこのボリュームで声を上げた。
「うわっ、あなたもうむくんでる!」
繰り返しになるがまだ朝の10時である。
夕方ならわかる。しかし、むくんでると言われることを恐れて早めに来店したのに、さっそくの言葉のジャブが私のガラスハートを粉々にした。
「ま、まだ朝の10時なんですけどむくんでます・・・?」
「むくんでるむくんでる!前日のむくみぜんっぜんとれてない!マッサージとかしてる?」
「・・・してないです」
「やっぱりねー、一日身体動かしてると、どうしても重力で足に老廃物が溜まっていくの。足に筋肉があればポンプの役割をしてくれるから、上半身に流れてくれるけど・・・このぽにょぽにょの足じゃねぇ」
咄嗟にわたしの脳内では藤岡藤巻と大橋のぞみが流れた。
そうでもしなければ泣きそうだったからだ。
(なおその間母はずっとポケモンGOをやっていた)
おばちゃんは私の背中を軽く押してまた高い声を上げた。
「うわ硬い!かっちかち!血流最悪!あなた偏頭痛ひどいでしょう」
「・・・はい」
「背中が凝ると、肩も凝る。肩も凝ると、首も凝る。そうして頭痛は起こるのよ」
なるほどおばちゃんの言う事は確かに納得できる。(単純)
続けて言うには、背中の血流が悪くなればやっぱり老廃物が溜まってしまうからむくんでしまうらしい。むくみっぱなしの私の体を施術した後、母の体も施術して、やはり同じことを言っていた。
「親娘でむくんでらっしゃるのね!」
容赦がない。
しかし整体はお金がかかるが、むくみを取るには以下の2点が必要と学べたのでいい勉強代になったのかもしれない。
① 足に筋肉(ポンプ)を作ること
② 背中をやわらかくすること(血流を良くする)
なお、その後自分でダイエットを進めていく上でとても役立ったので、おばちゃんには感謝しています。(帰り際にまあまあひどいことを言われたので二度と行かないけど)
ドルヲタジャニヲタとダイエット(スペック編)
とりあえず、ダイエット前のスペックがこちら。
身長:153cmくらい(毎年健診で変動してるけどだいたいこれくらい)
体重:健康体重の範囲内ではぎりぎりあった
年齢:23歳
仕事:事務、平日(金、土で飲みが多い)通勤は専らバス
体調:偏頭痛、生理痛が酷い
好物:とにかく辛いもの
なお、当時行ったダイエットはアイドルが深く深ーく絡んで来るため、そちらも書いておきます。
女アイドル:ハロプロ全般、ももクロ、でんぱ組.inc、AKBグループ、アイドルマスター(アニメだろうがアイドルはアイドルなのである)
男アイドル:Hey!Say!JUMP(岡本圭人くんがとても好きです)、他ジャニーズ全般
良くアイドルの曲を踊ったり歌ったりするダイエットがあるじゃないですか。
もちろん私もやってみました。ももクロのchai maxxで。
iPhoneからじゃ動画の貼り付けが上手くできないので、ご興味ある方はYouTubeとかで検索してみてください。公式アカウントがショートバージョンのMV載せてます。イメージカラー黄色のしおりんこと玉井詩織ちゃんのポニーテールがなんとも可愛いです。
すこし話が逸れましたが、結論から言うと膝がやられました。
当然ですね。彼女たちがリングの上で踊ってる曲なので激しくないわけないです。
なお、Hey!Say!JUMPの曲にもチャレンジしてみましたが、センセーションズではただのカニになり、真夜中のシャドーボーイでは「チェリー」という歌詞の振りで
「納豆の糸を指先で引いてるみたい」と言われる始末。私のダンスセンスは致命的でした。
ちなみに運動もできません。高校の運動会は就職試験日が近いからといってサボりました。クラスマッチも大嫌いでした。そんなわたしが太るのはもはや必然的でした。高校くらいからずっとぽっちゃり。楽しいこと大好きめんどくさいことはしたくない。とりあえずスマホ依存してる人間なので、困ったときのGoogleで色々と調べてみることにしました。
「腹筋100回分=スクワット15回に相当する」
・・・おお!なるほど!
これならできそうかも、と取り組んでみました。形から入るタイプなので、海外のスクワットアプリ(無料)なんかもインストールしたりして。15回スクワットした後にはすっかり汗だく。毎日続ければ足も細くなるかも・・・とその日は眠りにつきましたが、次の日。
経験したことのないほどの筋肉痛。
仕事に支障が思いっきり出ました。デスクワークなのに。
意思が弱いわたしはすぐにアプリをアンインストールし、残ったものは当初登録したスマホのメールアドレス宛に英語で配信される、「きみは眠ってしまったのかい?」「脂肪を燃焼させないと!ファイア!」などのアプリの海外キャラクターから催促するメールだけでした。
こうしてまた別の運動方法を模索することになるわけです。